自賠責保険の保険料「値上げ」について

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かねてから報道されていた通り、2011年4月から自賠責保険が値上げされました。自賠責保険は2008年4月に平均24.1%の大幅値下げが実施されており、これを2013年には元の水準に戻す予定となっていましたので、突然の値上げというわけではありません。

今回の値上げ幅は全体的に11%程度の値上げですが、2013年には15%程度の値上げが実施されて元の水準に戻ることになります。自賠責保険の保険料「値上げ」はある意味で予定されていたものですから、なぜ2008年に20%以上の大幅な値下げが実施されたのかのほうが少し気になります。

2008年に実施された値下げは、これまでの運用が順調に推移していった結果、契約者に保険料値下げというかたちで還元できるほどだったことから実施されたようですが、値下げを決めた年の春にはリーマン・ショックが勃発し、その後運用成績が急速に悪化したことは間違いありません。ただし、それ以前はたしかにうまく行っていたのです。

そしてもうひとつ言われているのは、政府が1994年から1995年にかけて行なった自動車安全特別会計(当時、自動車損害賠償責任保険再保険特別会計)から一般会計に行なわれた約6000億円の繰入が、返済時期を見送られているということです。
もちろんこのことと、自賠責保険料の値上げが前倒し的、段階的に実施されたことは直接関係ないでしょうが、大幅な値下げに踏み切れるばかりか、多額の繰入が可能なほど、当時の特別会計には余裕があったということも間違いないのでしょう。

現在の特別会計にどれほどの余裕があるのかないのかは分かりませんが、今後長い期間にわたって震災の復興と除染などに多額の資金が必要なわけですから、当面、自賠責保険料が元の水準に引き戻される程度なら文句のつけようはないのかもしれません。

ただし自賠責保険の保険料の値上げは2013年にも実施されるわけですし、任意保険もシニアドライバーを中心に値上げが進んでいます。2007年当時の環境と比べると、自動車の維持費が増えることがそれなりの痛手になることは間違いありません。

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